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2025年1月1日

日田人同じ空の下 VOL.060

日田人同じ空の下 VOL.060
2025年1月1日

 


書家

 

○日田市 在住 ○日田書道協会 会長/毎日書道展 審査会員/創玄書道会 一科審査員/養真書道研究会 常任理事/美颯の会 主宰

書道そして仮名文字に出会う

「幼稚園の頃、親に勧められてお習字教室に通い始めました。
小学校に上がるとお習字の先生が家に来てくれるようになりました。
当時は出展して賞を取るために必死で練習をするんです。
日田の文教祭で日田市長賞をとるために夜中まで先生がつきっきりで泣きながら練習をしていました。大学は東京の短大へ。

最初は書道部に入っていましたが、テニスが楽しくて(笑)。
2年目からはテニス部に入りました。
それでもせっかく東京にいるなら有名な先生に習おうと思い、現代書道の普及と発展に大きな影響を与えた南不乗先生の門を叩くことになりました。

最初は先生の横でひたすらに墨をすっていたことが忘れられません。
今までのお習字教室とは違い、この時初めて『書道』というものに触れたと思っています。
お手本を真似るのではなく、自分で表現すること。そして私の前衛的な書への憧れのきっかけにもなりました。
短大卒業後、都会生活に慣れない私は日田で習字教室を開くことになりました。
私のことを知ってくれていた方も多く、主に子どもたちが沢山教室に来てくれました。
南不乗先生からは東京に戻って来いと連絡をもらったこともあったのですが、日田の教室で忙しい日々を送っていた矢先に先生の喪報が届き、涙が止まらず、胸の奥にあった『自分のやりたいこと』への思いが強くなりました。

以前から前衛的な書を学びたいと思ってはいたのですが、知人から福岡の仮名の先生を紹介してもらったこともあり、稽古に行くことになりました。
しかしもっと全国的に活躍したかった私と先生との思いに違いを感じていた時、近代詩の故・吉田成堂先生が私を引き入れてくれて、吉田先生率いる創玄書道会に所属しました。

書道界にもいろんな会派があり、紆余曲折ありましたが2010年に日展入選を果たしました。」

書道への思い

「ある日、自分の洋服に墨が付いたのを見て、ふと墨染をしてみたいなと思い、沖縄にいる先生を尋ねたのですが『染は自由でいいのよ』と言われ、自分の表現の一つとして独学で始めました。
一点もののアパレルや小物は、特に女性の方は興味を持ってくれますし私も楽しい。
私にとって伝統的な書も大切だけど、墨染の作品では女性的な表現もできる仮名文字の良さも活かせます。
生徒たちには『先生の性格は全く女性的じゃないですよね』って言われるんですけどね(笑)。

仮名文字の練習では古筆を模写することが多く、そこで出会った源氏物語を題材にした展示を湯布院で開催した際に日田でも開催して欲しいという声をいただき、今年の秋にパトリア日田で開催しました。
やはり仮名文字は紙や展示方法なども一緒に見せることが大切で、それを含めて煌びやかな仮名を表現していきたい。
そして余白の美を常に大切にしています。

仮名は読めないと言われますが、読むのではなく感じて欲しいのです。
パソコンなどで文字を打ち込むことが多くなってきた現在、手で書くことの大切さ、そして日本独自の仮名を若い方へ繋いでいきたいです。
現在『書道』はユネスコ無形文化遺産登録申請への審査へ動いています。私も年末にシドニーで開催されたJAPAN EXPOに参加しました。書の火を消さないためにも、動けなくなるまで筆を握っていたいと思います。」

Vol.80 UNDER THE SAME SKY
Photo by Cotaro Ishii
Text by Yu Anai

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