新年あけましておめでとうございます!昨年もいろいろありましたが、無事に(?)この1年を乗り越えられ16回目のお正月を故郷の日田で迎えられること、嬉しく思います。
地道にコツコツと素晴らしいと思う作品を皆様にお届けすることは、本当に有意義であり、でもとても大変なことですが、そんな地道な活動が作家やアーティストの皆さんにも届き、学生時代からの憧れの方々からもお声かけいただけて、日田にまで来てもらえるようになり、さらに友人になるなんて、そんなことも起こったりするアレコレを振り返っていると、やっぱり毎日の地道なコツコツが結果的に大きな信頼になっていくんだろうなぁと思えてくる。この人、今日も相変わらず映画を届けてるよなぁって。
その地道の速度って、今のSNSなどの速度より遥かに遅いのかもしれないけれど、直接会うこと、素直に語り合うことは、互いに凝縮した時間となり、時に〝その人に何かあったら助けよう〟、〝自分が苦しくなったらその人に相談しよう〟と思えたり、家族や親友みたいな関係性が生まれたりもする。この世に生を受けた身として、このような出会いがあることだけでも幸せだと言える。もちろん、互いに近づくことで離れてゆくこともある。合わないこともあるからだ。むしろそちらの方が多いのかもしれない。そう思うと、やはりどちらが良いなどとは言えない。言えないけれど、だからこそ、この人生、自分らしく過ごせる相手や、刺激し高め合える相手、信頼できる相手など、、、を求めるのが大きな目標なのかもしれない、とさえ思えてくる。
『この人さえいればあとはいらない』と思えるほどの出会いがある人は、きっと人生を謳歌できそうだ。しかし、ぼくらは必ず老いて命の灯火も消える時が来る。不思議なことに、全てのみんながそうなのだ。しかも、その絶命の瞬間がいつ訪れるかすら分からないまま過ごしている。だったら『これからどんな人生を送ろうか』そう思った時には、映画(や音楽や本や芸術)に触れてほしい。きっとあなたを救ってくれるから。
若く途方に暮れていた、いつかのぼくがそうだったように。