先月ここで書いたコラムの反響が多く、こどもたちに向けて書いたつもりだったけど、不意に嬉しかった。
さて、年度末のリベルテは卒業&入学にちなんで、出会いと別れを中心にしたラインナップだ(特に『14歳の栞』は毎年上映したい普遍的名作だ)が、ぼくにとっては桜が咲くからこの時期が入学式だと決めた人が〝粋だなぁ〟と思う時期でもある。今なら、そんな理由で決められませんよって言われて、他の合理的な意見を求められそう(←これが時代)。経済至上主義、いわゆるお金が最も重要だという時代だからこそ、それ以上に自然の営みや、好きや美しい、感謝といった「ふと湧いてくる自分の気持ち」を大切にしたいし、みんなもそうして欲しい。もちろん怒ってもいいし、何を思ってもいい。でも、それを誰かにアウトプットする時は、自己主張だけになっていないか、相手のことを考えているかが大切。自分の伝える力も必要だし、結局伝わらないと悲しくなる。では、どうすればいいのだろう…
なので、ぼくは今日も映画を観る。そこには、いろんな世界の人生が描かれるから、自分の人生の参考になることばかり。音楽も芸術もそう。そして、今生まれているものを今観ると、今を感じられるのがまたいい。未来のアイデアが生まれてくる源泉にもなる。
とはいえ、理想だけでは続いてゆかない。人や物や想いなどが生まれたりする独特な場所だけれど、映画館運営は毎月多大な出費。いつ終わってもおかしくない状況は変わらない。なんと、それを見かねた若いスタッフがクラウドファンディングを立ち上げてくれた。何か(誰か)の為に行動を起こせるその気持ちが何より嬉しく、どこかで記したいと思っていた。サイトを見ると、リベルテはどんなことをやってきたのかも分かるし、面白いプランもあり、リベルテらしさも伝わるのではないかと思い、自由に作ってもらった。達成するかどうかはわからないけれど、そもそもそんな気持ちで動いてくれる人がいるということは、すでに達成しているも同然。これが価値だと言い続けたいし、これからもそんな価値を作ってゆく為に、もっと頑張ろうと思えた。
というわけで、クラウドファンディングを行なっておりますのでぜひ一度覗いてみてください☆(4月末まで)