みなさん、朝ごはんは毎日食べていますか?「食べない派」もいるかもしれませんが、食べるならパン派?ご飯派?それともシリアルやスムージー派でしょうか?
朝ごはんは人それぞれのスタイルがありますよね。どんな方法で楽しむかは自由です。でも、特別な日、たとえばお客さんを迎える朝は、「よそいきの朝ごはん」を用意したくなります。せっかくなら、精米したてのお米を炊き立てで食べてもらいたい。味噌汁には旬の具材をたっぷり入れて、焼き魚は鮭かな?鯖かな?九州なら明太子も必須。自家製の漬物や梅干しも添えて、納豆も用意しておこうかな?卵料理はどうする?と、思いつくままに準備していると、ついつい作りすぎてしまいます。
ホテルでも「ご当地メニュー」が増えてきた気がします。博多のビジネスホテルの朝食にとんこつラーメンと、もつ鍋があったのには驚きました。朝から?と思いはしましたが、もちろんどちらとも食べてみましたよ。
そんな私、心に残った朝ごはんは25〜6年の付き合いになる友達の実家でのこと。焼きたてのパン、いろいろな種類のチーズやハム、サラミ、ピクルス、フルーツ、そして数種類のジャムが並ぶ、美しい朝ごはんのおもてなしを受けました。私たちのために準備してくれたという心遣いに感動し、楽しくおしゃべりしながら一緒に食べる時間にも感動。そして、何よりも86歳と84歳のご夫婦がもりもりと朝ごはんを楽しむ元気な姿に、心から感動しました。
おもてなしといえば夜ごはんを重視しがちですが、1日の始まりを彩る朝ごはんも大切ですね。そして何より一緒に時を過ごすことがの最高のおもてなしですね。
【ひた女コラム】 おもてなしの朝ごはん 河津 奈津子