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2026年6月1日

日田人同じ空の下 VOL.093

日田人同じ空の下 VOL.093
2026年6月1日


○ 高倉貴子  ○52歳 ○日田市議会議員/日田時報紙器印刷(株)社員 ○咸宜小・大分西中・大分舞鶴高校 出身
○ 古田嘉寿美 ○51歳 ○(有)和くら 代表 ○日隈小・南部中・日田高校 出身
○ 合原万貴  ○45歳 ○マルマタ林業 (株)代表取締役 ○日隈小・久留米信愛学院(旧久留米信愛女学院) 出身

日田に帰って来たからには『何かやらなきゃ!』と意気投合して始まった『たかま.net』。まちづくりイベントを企画運営したり、各自いろんな分野で活躍する3人。日田市議会議員として、家業の日田時報紙器印刷の社員として、そして同世代にとってはまちづくりには欠かせない存在の高倉貴子さん。隈町で特別感のあるすてーき茶寮 和くら、うなぎ鷺邸といった名店を営む古田嘉寿美さん。マルマタ林業の代表であり森や木に精通する合原万貴さん。共通点は行動力とコミュニケーション力、そして日田を代表するバリキャリであるにもかかわらず、とても穏やかであること(きっと芯は強い)。仕事もあり、子育てもあり、女性が活躍することの難しさも経験した今だから思うこと。出会った当初(約20年前)の若さと勢いを懐かしみながら。

古田嘉寿美「最初の活動は2006年の初春、隈町の専念寺で行き場のないお雛様へ労いの意味を込めた法要を行い、展示をするお手伝いでした。それが、全国から4〜500セットほどが集まって…」
高倉貴子「大変だったよね(笑)。でも地域のおばちゃんたちと協力してね。豆田町だけではなく隈町でも旧家では古いお雛様が飾られてはいたけれどなかなか集客には繋がってなくて。」
古田「専念寺には7000人のお客様が見に来てくださいました。」
合原「3月におひなまつりが終わって、次はどうしようか…という時に、隈診療所の奥様にお盆の時期は旅館街は比較的お客さんも少ないし、屋形船も空いてるから盛り上げてよ!みたいな声をかけてもらって。」
高倉「お盆に三隈川で屋形船のイベント『水面の盆』を開催。昔の川の風景を思わせるような、ノスタルジックなお祭りで、水上ステージと屋形船を組み合わせた最初のイベントだったと思います。」
合原「貴子さんがすでに水上ステージを管理するストリーム日田に関わってはいたものの、借りるためには団体名が必要だということで、たかま.netが生まれたんですよ。歳の順で、た(貴子)か(嘉寿美)ま(万貴)。」
高倉「旅館街の方を始め沢山の方に協力してもらいました。屋形船や水上ステージは京町側に岸付けするので、高瀬町の青年団の方やステージと屋形船の配置をデザインしてくれた設計士の方、水面の盆の題字を書いて下さった千原艸炎先生など…若かったので、怖いモノ知らずで、よくもまぁこんなお願いを出来たなと思うことばっかり。アーティストさんと遊船の屋根に大きな結織花の花を絵を描いた布で覆い、三隈川に浮かべたり、いろんなアイデアを形に出来たと思います。」
古田「3人とも自営業だし、特に若い私たちにはしがらみがなかった。でもよく怒られてたよね?理由は覚えてないんだけど(笑)。」
高倉「そうだっけ?(笑)。盆踊り、渡し船、杉ダーツ、お化け屋敷、カフェ、音楽ライブ…浴衣を着た宿泊のお客さんも遊びに来てくれたり。すごくいい空間だったと思う。」
古田「わたしはイベントが成功して、青年団の方たちに胴上げしてもらったことが忘れられない!」
高倉「え!?そんなことあった?覚えてないなぁ(笑)。」
合原「全6回開催して、徐々に大きくなっていったけど、大雨で屋形船が流されたり、私たちも子育てが大変な時期だったり。」
高倉「私も千年あかりの実行委員を始めたり、各々別の地域活動にも参加するようになったしね。」

古田「日田は女性がすごく元気でしょう?男性は優しいし。でもやっぱり女性が活動する上で大切なのは家族の理解と協力、あとは地域の受け入れ。」
高倉「日田って自営業者が多いから、『これできます』『これ持ってます』みたいな協力はすごいと思った。」
合原「ネットワークも広がったし、それこそ異業種の協力関係!」
古田「次はわたしたちがサポート側にまわりたい。といってももう動けないから(笑)、お客さんとして若い方々の企画に参加したり、若い女性への声かけなどシスターフットも大切にしたいな。」
高倉「私たちも受け入れてもらった分、今後は受け入れる立場で。たとえば若者や移住者などの受け入れも、今後の日田の人材として大切になってくる。全方位に受け入れる『否定しない』という姿勢が大切だと思う。」
古田「どうせ住むのであれば、文化、歴史も含めて日田を楽しみたいし、楽しんで欲しい。」
合原「日田の景色は贅沢だと思います。季節の食べ物も豊かだし。地域に対する価値観はそれぞれだけど、豊かであることは間違いない。」
古田「日田は本当に豊かだよ!日田がみんなのホームになるといいのにね。若い子たちにも帰って来て欲しいし。」
高倉「町全体でそういう雰囲気を醸し出せるといいと思う。あと…私が60歳になったら『水面の盆』またやる?(笑)」

Vol.93 UNDER THE SAME SKY
Photo by Cotaro Ishii
Text by Yu Anai

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