
○ 湯浅充伸 ○56歳 ○三浦運送 代表取締役/大分県トラック協会理事・日田分会会長
○ 菱川健二 ○55歳 ○タカシマ運送 取締役専務/大分県トラック協会理事・日田分会副会長
○ 松尾智佳子 ○41歳 ○森山運送 運行管理者/大分県トラック協会女性部会
私たちの日々の生活に大きく関わっている「物流」。私たちが当たり前に得ている便利さを支えてくれている「物流」。大分県トラック協会日田分会の会長でもあり三浦運送の湯浅充伸社長、分会副会長のタカシマ運送の菱川健二取締役専務、そして森山運送の松尾智佳子さん。業界の中でも世代も業種も違う三人ですが、仕事への思いは同じでとても熱く、今後もなくてはならない業種の一つとして、時代の変化と共に働き方などを考えさせられる対談となりました。
ヒタスタイル「トラック協会ではどのような活動を行っていますか?」
湯浅充伸「大分県内で営業許可を受けた運送業者の多くが大分県トラック協会へ加入しており、その中でも私たちは西部支部、そして日田分会に所属しています。主な活動としては毎月20日の午前中に玉川交差点で街頭啓発運動を行っています(7月は夏の交通安全運動が9日から開始だったために9日に実施)。あとは交通事故撲滅大会なども開催しています。昔は業界の中でも競合意識が強かったですが、今は世代交代も進み、協力体制がかなり整っていると思います。」
ヒタスタイル「運送業といっても、いろんなお仕事があると思いますが。」
湯浅「三浦運送は主には日田の農産物や木材を全国に運んでいます。今の時期はスイカなどですね。現在は一台になりましたが、日田梨の文字とイラストを車体にラッピングしたトラックも以前は数台走らせていました。日田で作られたものを私たちが各地に運んで初めてそれらは『商品』となる。その第一歩を我々運送業界が担う大切な仕事だと思っています。私自身は父の代から始めたこの家業を継いでいます。若い時からトラックの運転をさせられていましたよ(笑)。」
菱川健二「タカシマ運送は生コン車、ダンプ、木材運搬が主で、日田市内の土木現場に運んでいます。あとは木材や原木の運送など。私自身も若い時からトラックの運転手をしていて、今の会社は奥さんの実家なんです。」
松尾智佳子「森山運送は木材や仮設ハウスの輸送もしていますが、主には福岡方面から日田の牧場へ牛の飼料を運んでいます。私は乗務員ではなく、運行管理者という仕事をしています。ドライバーの安全運行と労働環境を管理、運行スケジュール(配車)の作成や記録管理などさまざまです。」
湯浅「運行管理者はどの会社にもいる国家資格者です。女性はまだ少ないですが、活躍できる仕事だと思います。」
松尾「大分県トラック協会には女性部もあって、タカシマ運送の社長が役員をされています。」
湯浅「そして、日田の運送業者の多くが木材に関わっているのは、やはり日田ならではだと思いますよ。」
菱川「日田ならでは…というわけではないけど、やはりうちみたいな現場対応の多い会社だと災害時の対応も多くなります。土砂崩れによる道路の復旧などは場所によってはかなりのスピードを求められます。実際に、自分も事務所に寝泊まりして、昼夜問わずに復旧作業に対応したことも多くあります。そんな時は働き方…なんて関係ないですねぇ。とにかく連絡がきたら対応しないといけないですから。」
松尾「それはうちもありますね。もし災害などで道が塞がれ、荷物が運べないとなれば大変なので、お休み返上で動くこともあります。」
湯浅「私たち物流が停止すれば、災害時はもちろん、通常の生活にさえ困難を与えてしまいます。人手不足…乗務員不足は深刻な問題です。私たちが若い頃は、トラック運転手は夢のある仕事と言われていました。佐川急便のドライバー募集のテレビコマーシャルに憧れる若者が沢山いましたから(笑)。」
菱川「ははは、そんなCMあったね!『人の二倍働いて、三倍の給料をもらおう』っていう文句でね。」
松尾「大分県トラック協会には女性部もあって、タカシマ運送の社長が役員をされています。」
湯浅「そして、日田の運送業者の多くが木材に関わっているのは、やはり日田ならではだと思いますよ。」
菱川「日田ならでは…というわけではないけど、やはりうちみたいな現場対応の多い会社だと災害時の対応も多くなります。土砂崩れによる道路の復旧などは場所によってはかなりのスピードを求められます。実際に、自分も事務所に寝泊まりして、昼夜問わずに復旧作業に対応したことも多くあります。そんな時は働き方…なんて関係ないですねぇ。とにかく連絡がきたら対応しないといけないですから。」
松尾「それはうちもありますね。もし災害などで道が塞がれ、荷物が運べないとなれば大変なので、お休み返上で動くこともあります。」
湯浅「私たち物流が停止すれば、災害時はもちろん、通常の生活にさえ困難を与えてしまいます。人手不足…乗務員不足は深刻な問題です。私たちが若い頃は、トラック運転手は夢のある仕事と言われていました。佐川急便のドライバー募集のテレビコマーシャルに憧れる若者が沢山いましたから(笑)。」
菱川「ははは、そんなCMあったね!『人の二倍働いて、三倍の給料をもらおう』っていう文句でね。」
湯浅「私たちの世代にトラック運転手が多いのはそんな影響もあると思いますよ。ロマンがあった。でも今の世代の人たちは働き方への意識が違います。この仕事の良いところは『24時間365日冷暖房完備の個室で過ごせる』ことだと学校の企業説明会などでは話すと、それだけはウケます(笑)。いつご飯を食べようが、休憩を取ろうが最終的に目的を果たせれば良いわけですからね。2030年問題も含め、賃金の向上や、道路交通法などにおいては行政の改革が必要な部分だと思っています。その上で私たち現場の人間ができることをやっていきたいと思っています。」
松尾「三浦運送さんは長年地元の小学生を対象に社会見学会などを実施してるんですよ。」
湯浅「やっぱり実際に近くで見てもらうと、子どもたちも興味を持ってくれますしね。まずはこんな仕事があるんだということを知ってもらいたい。」
菱川「木材を運ぶトラックを見ると、子どもたちは『これは何になると?』『どこに持っていくと?』と興味を持ってくれます。嬉しいです。今後、決してなくならない仕事の一つだと伝えたいです。」
湯浅「免許や資格が必要だったり、経験も大切だったりします。それでも、この仕事がどんなに私たちの生活に必要不可欠で、日本経済の大動脈であるかをみなさんに知ってもらい、誇りある仕事であることを、若い方々にも伝えたいです。」
Vol.95 UNDER THE SAME SKY
Photo by Cotaro Ishii
Text by Yu Anai


