年末年始にはたくさんの方が映画館に足を運んでくれて、まだまだ映画の持っている大きなチカラや、映画館で取り扱っている様々な作品の楽しさをこれからも信じていけると、勇気をもらえて清々(すがすが)しい気分で今年を迎えることができました。
今年も、様々な文化活動を行っていく予定ですが、早速アオーゼにて毎年恒例『みんなの宇治山哲平展』を開催(入場無料)。特に嬉しいのは、宇治山哲平さんが当時描いた作品が2点寄贈されたこと。毎回、ひとつの作品に焦点を当て、そこから派生する作品を紹介する展覧会を続けていると、それならば自分の持っている作品も、きちんと皆さんに紹介してもらえるだろうと寄贈してくれる、そんな事実に励まされた。他にも、『ミルクの中のイワナ』という、もはや魚類ではないとも言われる魚〝イワナ〟を追いかけた映画が公開。その監督の坂本麻人さんが来館しトークイベントも開催。イワナとこの映画館も同じように感じることが多く、イワナ=映画館というオモシロいトークになりそうだ。川の恩恵を受ける日田だからこそ、川を考えるきっかけになればとも思う。
また2月22日(ニャンニャンニャンの日)に合わせ、きくちちきさんの絵本『ゆきのゆきちゃん』の原画展も開催(絵本の販売もあります)。京都の友人の愛猫:ゆきちゃんが主人公ということもあって、個人的にも実現が嬉しい。
さらに嬉しいのは、貸し切り上映の依頼が増えたこと。公民館や学童の行事のみならず、企業や授業、個人的な相談も多くなり、なんとか実現できないかと模索する毎日は(大変だけれど)幸せだ。ようやく、オープン当初から目指していた「みんなの映画館」に少し近づいてきたから。ただの貸しスペースとしてではなく、公(おおやけ)の場所だと思って活動してきたからこそ、一度は誰もが足を運ばなくなった場所だからこそ、リベルテを利用したいと申し出てくれる事実がとても嬉しいのです。寄贈も、貸し切り依頼も、数値化はできないけれど、とんでもなく大きな文化価値だと思う。
上映契約などもあり、希望に添えない場合もありますが、映画にできることがあれば、できる限り実現できたらと思うので、色々相談してみてください。