
あけましておめでとうございます!今年も、なんとか日田でお正月を迎えることができて嬉しい限りです。2026年にも日田には映画館がある、この事実は年を重ねるほど大きな意味を持つと実感できています。それも、足を運んでいただいたみなさん、そしてスタッフのおかげでしかありません。ありがとうございます。
2009年にリベルテを新しい考え方でオープンした時、どうしてもこの映画『赤い風船』から始めたいと思っていた。あの頃は準備が長引き、オープンまで想像以上に時間がかかり、配給会社から〝もう待てない〟と言われ、無理矢理6/27にオープンした。それくらい、どうしてもこの映画から始めたかったのだ。当時は35mmフィルム上映だったが、16年以上経ちデジタルリマスターで再びスクリーンで上映できることになった。この世はすっかりデジタル時代になったことは受け入れないといけない事実だけど、それを差し引いても、スクリーンで観れることは幸運でしかない。
日本では、絵本作家のいわさきちひろが同名の絵本を発刊したことで広く知られるが、今になって、手塚治虫や黒澤明、ウェス・アンダーソンやタルコフスキーなどなど、大好きな作家たちもこの作品をベストだと公言していることを知った。音楽家・細野晴臣の映画エッセイ『映画を聴きましょう』の表紙も『赤い風船』だ。
この、セリフもほとんどなく30分ほどしかない、少年と風船の物語が、70年の時を経ても瑞々(みずみず)しく新鮮に存在していること、そしてこどもも大人も、その道のプロたちにも感動を与えられることは、まさに今でもこの映画館の理想形だ。改めて、この作品から始めることができて、本当に良かったと痛感している。まさか、再び上映できるなんて思ってもなかったけれど。
とにかくご褒美のようなニュースだったので、思いを込めて今年最初の公開作品に選んだ。初心に戻ったようでもあり、これからの目標でもある作品なので、リベルテ今年1発目にぴったり☆
今年も、1本でも多く素敵な作品をお届けできたらと思いますので、小さいけれど大きな世界と繋がっているこの映画館を、何卒よろしくお願いいたします。


