春はすぐそこ、だけど「もみじ」笑。紅葉の「もみじ」ではなく、日田人なら誰もが知ってる「もみじ」そう、鶏の足の煮たやつです。私は味も形も大好きなんですが、その見た目からか苦手な方も多いみたいですね。こんなグロテスクなものを食べるんだ!と驚く姿や、嫌がるその反応が面白くて、初めて日田に来た方には必ず紹介してしまいます(笑) 話題の種アイテムとして、我が家では欠かせないおもてなし料理の一品です。
その「もみじ」つい先日親戚の叔父も一緒に家族みんなで食べる機会がありました。改めてゆっくり食べると、もみじ談義に花が咲きます。今は「もみじ」って呼び名が浸透してるけど、実は自分達は「とりのあし」って言うよねとか。そもそも熱々の食べものなのか?冷えたやつは温め直して食べるべきか?いや、すわぶり易いので(※しゃぶる、味わうの意)常温のままがいいねとか。どの部分から食べるか?とか。はっきり言ってど~でもいい内容ではありますが、こんなに話が弾む食べものも珍しいのでは?息子は自分なりの食べ方がある!と、丁寧に説明しながら実演。お見事ひたっ子。完璧な食べ方にきちんと伝承できているなぁ~と嬉しくなります。80代の叔父は昔は各家庭で鶏を飼い、祝い事の際には、それをつぶして(殺して)おもてなしをするのが当たり前だったとか。義母は地区の行事の際には、鍋にいっぱい鶏の足を煮て、みんなで食べていた等々。 食べ物には人それぞれそのエピソードと想い出があり、それが故郷を思う気持ちにつながっているんだろうなぁ。故郷ならではの食べ物っていいなぁ。と思った食事会でした。