暖かな日差しの4月あちらこちらに咲き誇る花を見て感じる春の訪れ。春夏秋冬の四季といわれるのは諸外国にもありますが日本の四季が特徴的なのは、文化や風習と強く結びついているところだ、と聞いたことがあります。日本人は自然との共存を大切にし、四季ごとに美しい風景を楽しんだり季節ごとの行事や風習を大切にし、四季を楽しむ習慣が根付いているからだとか。身近なところでは春は桜の木の下でお花見をしたり酒蔵で杉玉が軒先に吊るされると新酒完成のお知らせとか。山開きに川開き観光祭、鮎祭り、祇園と季節の行事は目白押しです。季節の行事と自然の風景、音、色、香りがリンクして様々な思い出が蘇ってくることも。この季節に咲くシロツメクサ。子どもの頃学校が終わると空き地でシロツメクサの冠を作ったり、四葉のクローバーを一生懸命探して見つけたら良いことがあるからと手帳に挟んで押し花に。それは今でも同じみたいで。ふと先日娘が「水色のほらあの小さい花!あれ名前なに?かわいいよね!」と。「あれね!お母さんも大好きなオオイヌノフグリだよ!」と季節の会話が嬉しく感じた出来事でした。そろそろ山や川の草花が開花して賑やかになるころ。杉花粉はもう大丈夫でしょう!春の草花と新緑の杉の葉でリースでもつくろうかな。山へ川へと忙しなく。早くしないと旬の花は今しか出会えない。忙しい日常、皆さんもちょっと立ち止まって周りを見渡し旬の今を見つけてみてはいかがでしょうか!
【ひた女コラム】 日田林家 髙村 真理 旬の今