ヒタスタイルヒタスタイル
  • TOP
  • TOPICS
    • 特集
    • HITA BIJIN
    • 日田人同じ空の下
    • 世界の料理を日田で食う
    • フライング・キッズ
    • 日田で働く
    • 高校生スナップ
    • コラム
    • イベント
  • BACK NUMBER
  • CONTACT
2025年5月1日

【コラム】原 茂 樹 「分かち合う」こと

【コラム】原 茂 樹 「分かち合う」こと
2025年5月1日

日常を大切にしたいと常々思いながらも、この日常自体が激変している。だからこそ映画を観て(社会を観察し)、川や山の声も聞きながら日田で暮らしているのだが、映画館を営んでいると、今でも〝好きなことが仕事で羨ましい〟といった声を耳にする。その度に、必ずしもそうではない自分を見るはめになる。もちろん、映画や音楽、芸術は好き。さらに、迷っていた時に生きる術をたくさん教えてくれ恩すら感じているが、ぼくの立場からするとすでに観終わっている映画を上映しているわけで、好きというより、みなさんと〝シェア〟するという想いの方が強い。まず「分かち合うことから始める」ことを軸に活動しているのだ。だから、単に好きなこととだけ括(くく)られると違和感が生まれてくるのかもしれない。自分が好きなだけのものは自分の部屋で思う存分にやればいい。でもそれが人様にも伝えたい、伝えなければならないものであれば、それをどうやって人様に伝えていけばいいのか考え始めるはず。その時に、また映画や芸術がチカラになってくれるし、誰かと相談したりするはず。そう、また「分かち合う」ことに戻ってくるのだ。なので「いかに分かち合ったか」が結果より大切。しかも、イベントだけでは非日常の花火にしかならない。それでは今この瞬間、何かに興味を持ったり、心が落ちたりした人は路頭に迷ってしまう。だからこそ絶えず流れる三隈川や神社のような場所として存在できれば、と想い営んでいる(これもエゴかもしれないが)。ぼく自身、いつも三隈川や神社に行くし、ぼくにとっては尊敬する先輩みたいな存在でもあるのだろう。

太古の昔から三隈川や神社は、みんなにとってお金では計り知れない大きな価値だったが、今はどうだろう。そのお金自体も、皆が信じて成り立つ不思議な世界。そう分かってはいても、今は分かりやすい価値がお金。いずれ、価値を別の指標で測れるようになったらお金自体も無くなるのだろうが、今はまだそこまでいってない(とはいえ、甥っ子の奨学金の保証人にもなれないほどの貧乏暮らしはもう卒業しないといけないと誓ったばかり)。

…などという、とりとめない考えも、こうやって「分かち合う」ことから新しい未来が生まれてくるのかもしれない。だから「分かち合うこと」は、変わりゆく世の中で、変わらない光なのだと思う。

前の記事大塚酒店次の記事 ヒタスタイル【2025年5月号】

新着情報

  • 日田人同じ空の下 VOL.081
  • 高校生スナップ
  • 【オヤ侍コラム】 橘 六六六 中村家菓舗
  • ねーぞう君 vol.87
  • 【コラム】原 茂 樹 ファンタスティック・ネグリート来日公演!

カテゴリー

  • BACKNUMBER
  • HITA BIJIN
  • LIBERTE
  • さくらスポット
  • イベント
  • コラム
  • フライングキッズ
  • 世界の料理を日田で食う
  • 広告
  • 日田で働く
  • 日田人同じ空の下
  • 特集
  • 高校生スナップ

アーカイブ

  • 2025年6月
  • 2025年5月
  • 2025年4月
  • 2025年3月
  • 2025年2月
  • 2025年1月
  • 2024年12月
  • 2024年11月
  • 2024年10月
  • 2013年1月
  • 2012年12月
  • 2012年11月
  • 2012年10月
  • 2012年9月

タグ

お酒 小鹿田 小鹿田焼 料理
日田生まれ、日田育ち、日田を知りたい日田式情報誌

発行/月刊ヒタスタイル
〒877-1354 大分県日田市坂井町443-11
Tel.0973-22-7316
発行人/クマガエデザイン 熊谷健二

©︎2024 ヒタスタイル All Right Reserved.