先日、大分県民スポーツ大会ラグビーの部が大分市で開催された。
練習から参加し「試合は頑張るぞ!」と意気込んでいたが、家庭の都合で試合には行けず…。
それでも久しぶりにラグビーボールを手にした瞬間、胸の奥が熱くなるのを感じた。
高校から大学まで7年間をラグビーに注いだ。泥にまみれ、体中に傷を作りながら仲間たちと必死に走った。僕らにとってこの傷は勲章だったが、学校の教室では周囲から心配されることが多かった。
けれどラグビーの世界では、試合後の傷や汚れこそが仲間からの信頼の証になる。
「誰よりも体を張ってプレーしてくれたんだな」と。
ぶつかるのは正直怖い。
だけれど、仲間はその“勇気”をきちんと見てくれているし、逆に逃げた時の“弱さ”も見抜く。
「臆病者だと思われたくない。このタックルはチームのためだ!」と恐怖を乗り越えぶつかれたとき、初めて仲間からの信頼が生まれる。あのグラウンドで学んだ自己犠牲や他者貢献の精神は、社会に出てからも支えになっている。
お客様と向き合うときも、「本当に困っていることは何だろう?」と考える。
少しでも喜んでもらいたいと願うのは、ラグビーで身につけた習慣だ。
今も僕の根底にはラガーマンとしての誇りがある。
多少泥臭くても仲間のために体を張れる人間でありたい。
ラグビーで流した汗や痛みは、消えることのない大切な宝物だ。