咸宜園を世界遺産に
日田市は、「咸宜園」と茨城県水戸市の「弘道館」、栃木県足利市の「足利学校」、岡山県備前市の「閑谷学校」と共に、「近世日本の教育遺産群」として世界遺産登録を目指しています。
日本最大規模の藩校「弘道館」、日本最古の学校「足利学校」、日本最古の庶民学校「閑谷学校」、日本最大規模の私塾「咸宜園」は、近世日本の学問と教育を代表する学びの場です。日田市は、平成二十二年度から世界遺産推進室を設置し、「咸宜園」の世界遺産登録に向けた取組を始め、平成二十四年に水戸・足利・日田市による「教育遺産世界遺産登録推進協議会」を立ち上げ、更なる連携と協力の下、一体的な世界遺産登録への取組みを推進し、平成二十七年これまで呼びかけを続けてきた、岡山県備前市が協議会に加入することとなり現在、四市が協力して世界遺産への登録を目指しています。
日田市は咸宜園教育研究センターを中心に、展示や「咸宜園入門ボックス」など体験型教材を用いた教育・普及活動を実施。来訪者・児童生徒・市民に咸宜園の意義を伝えています。また、豆田町の町並みなど咸宜園を支える周辺環境(学園都市としての宿泊、町の文化)も含めて、「学ぶ場」だけでなくそれを取り巻く街の営みも保存・活用対象とされています。また、民間団体として、咸宜園放学遊山の会(会長・宇野公是)が、これまでの活動として、「咸宜園のゆかりの地マップ」作成や「講演会」などを、咸宜園教育研究センターの支援を頂き活動しています。私もメンバーとして活動しています。
世界遺産を目指すにおいて、咸宜園や廣瀬淡窓先生への市民意識向上が大切と思い、これからユーチューブチャンネルを開設し、「会長挨拶」、咸宜園で行われた、「十三祝いの会」そして廣瀬資料館さんの協力を頂き「淡窓先生の人生」の動画を制作中です。ネットを使った、わかりやすい世界遺産への活動を模索しています。余談ですが、日田未来塾では、「久津媛物語」をユーチューブ動画企画進行中です。これも日田が好きだから、こその思いからです。