

ヨーロッパの東部、ルーマニアとウクライナに挟まれた小国「モルドバ共和国」。
あまり馴染みがない国かもしれませんが、実はワインづくりの歴史は長く、約5,000年も前からブドウ栽培が行われていたといわれる、世界でも有数の古いワイン産地です。
国土は九州とほぼ同じ広さ。温暖な気候と肥沃な黒土、そして穏やかな丘陵地帯に恵まれ、ブドウつくりに理想的な環境が整っています。モルドバでは古くから、家族経営の小さなワイナリーが多く、伝統的な手法と自然を大切にした造りが今も受け継がれています。
モルドバワインの魅力は、手頃な価格で高品質な点にあります。赤・白ともにバランスの取れた味わいが多く、ヨーロッパのワインに比べてもコストパフォーマンスに優れています。カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネなどの国際品種から造られるワインも素晴らしいのですが、「ララ・ネアグラ」や「ヴィオリカ」など地元品種から造られるワインも絶品です。
また、世界最大級の地下
ワインセラー「ミレスティ・ミチ」もモルドバの誇り。総延長はなんと200km以上にも及び、数百万本のワインが静かに眠っています。その規模はギネスブックにも登録されているほど。
歴史と伝統、そして職人の誠実さが詰まったモルドバワイン。近年ではヨーロッパ各国だけでなく日本でも注目が高まっています。
まだ出会ったことのない方は、ぜひ一度グラスに注いでみてください。
思わぬ発見があるかもしれません。




