
当たり前の毎日の食卓。そんな食卓も、日々少しずつ変化していきます。食べているものも、囲んでいる家族の顔ぶれも、気づけば同じではありません。春は特にそんな変化を感じる時。寒い日は続いていますが、梅の花が咲き始め、ようやく春の気配を感じるようになりました。鍋料理が定番だった我が家でも、この冬大活躍した土鍋とカセットコンロの出番が、少しずつ減ってきています。
地元で採れる野菜も、白菜や大根から、セリや菜の花、ほうれん草といった緑のものが増えてきました。それだけで、なんだか心が弾みます。やっぱり人間も動物で、春の訪れを今か今かと待っているのだと、そんなことを思います。
春のお楽しみといえば、私はふきのとう。小道を歩きながら、日当たりのいい場所を探し、見つけるのが大好きです。毎年、最初のひとつは刻んで味噌汁の薬味にし、春の香りを味わいます。ほんのり苦い、あの独特の香りがたまりません。その後は天ぷらに、たくさん採れた時は義母直伝のふきのとう味噌に。一見大人の味のイメージですが、子どもたちも大好きな一品です。
こうして、山や野に春を感じる頃になると、町にも少しずつ春の気配が広がってきます。おひなまつりのポスターをあちこちの街角で見かけるようになると、明るい気持ちになるものです。子どもたちの卒業式に入学式、酒蔵の蔵開きなど、春の恵みと地酒でお祝いする日も楽しみです。
ああ、春よこい。


