
今年もスイカの季節がやってきました。
「好きな果物は?」と聞かれて「スイカ」と答えると、「スイカは果物じゃなくて野菜でーす!」と言う友達が、クラスにひとりはいたものです。実際は野菜でも果物でもどちらでもいいのですが、日田がスイカの産地だと気づいたのは、ずいぶん大きくなってからでした。
子どもの頃は、暑くなるとスイカを食べるのが当たり前。今のように糖度を気にすることもなく、甘さよりも水分と涼を求めてかぶりついていたように思います。
小学生の頃のキャンプでは、父が知人からたくさんのスイカを譲ってもらい、みんなでスイカ割りを楽しみました。花火をしても海へ行っても、最後は必ずスイカ。夏の思い出には、いつもスイカがありました。
子どもが生まれてからも、スイカ割りやタネ飛ばし競争をして、親から受け継いだ夏の楽しみを家族みんなで満喫してきました。義母が育てたスイカを収穫した日には、「どうやって食べようか」と家族会議を開いたことも、今では懐かしい思い出です。
その時に生まれたおすすめの食べ方があります。ひとつは一センチほどの輪切りにして皿に寝かせ、ナイフとフォークでステーキのように食べる方法。もうひとつは輪切りにしたスイカの皮をぐるりとむき、白い部分から食べ進めて最後に真ん中の甘いところを味わう方法。そして一番盛り上がるのは、真横に半分に切って中をくりぬきながら食べること。食べかけの洗面器のようなスイカが冷蔵庫に並んでいたのも、わが家の夏の風景でした。
今年の夏は、ぜひ日田のスイカで試してみてください。いつものスイカが、もっと楽しく、おいしく感じられるはずです。


