

ちょいと熊本へと向かうドライブでトイレを借りようと松原ダム展望所へと立ち寄った。いつもは通過しながら横目で見ることは多いが、なかなか立ち止まって見る機会のない物だが、こうして止まって眺めていると松原ダムは大変おつなものだ。
夏の眩い陽射しが湖面に光の欠片としてちりばめられ、濃い緑の樹々たちが周りを多いまるで色のオーケストラの様にも感じられる。この松原ダムは1973年に完成したダムであり、ダムの上部は国道212号線となっているので国土交通省が管理している。
古いダムではあるが年間を通して地元の建設会社さんが管理業務にあたり、きれいに整備されておりゴミなども見受けられない。ここで日田の町は日夜働いている方々のお陰で私たちは安全できれいな物に囲まれて暮らしていけるのだと感心に至る。蜂の巣城紛争と呼ばれる反対運動も有ったと聞きはするが、それもひとつの歴史であり出来てしまえばそれを人は活用し暮らしの中へと溶け込んで文化へとゆっくり移り変わる。その繰り返しでそれを長く幾重と重ねて文明へと至る。私たちの生は歴史の中で一瞬ではあるが、その一瞬を重ねる重要な物でもあるのだと、この壮大な景色が僕を壮大な思いへと駆り立ててくれた。
「あっ遊覧船だ!」そして目の前の楽しさが僕を現実へと引き戻す。たまにはゆっくり遊覧船に乗って自然の中でぼんやりと息抜きをしたいものだが、予約してないと乗れないので今度機会が合えば乗ってみようと思った。
日頃立ち止まらず通過してしまうがこうして止まってみると色んなものが見えてくる。管理所ではダムカードなるものがあるらしいが、そんな物に手を出してしまったら僕は全国のダムを網羅したくなってしまうではないか。国土交通省のサイトで調べると配布場所が乗っているので旅行好きにはたまらん物だ。この陽射しが美しい時期にちょいと松原ダムで立ち止まって見るのもいいかもね。と思い僕は用事を思い出し車を走らせた。


