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2025年5月1日

日田人同じ空の下 VOL.080

日田人同じ空の下 VOL.080
2025年5月1日

○日田市高瀬町 財津りつ子、梶原真澄、安心院智子、松浦明子、古賀典子 高瀬裕美子、穴井みゆき、加藤靖子、高瀬久美子、大東里美、増田慶子、松岡理恵

 2000年に高瀬小学校の保護者によって発足した絵本の読み聞かせボランティア、おはなし「まるたんぼ」。お母さんたちが地域の子どもたちへ読み聞かせを続けて25年。時代によって移り変わる環境や状況もあれば、変わらない子どもたちへの思いと絵本への愛情。現在は高瀬小学校、南部中学校、日田林工などでも活動中です。

安心院智子「当時私は4人の子どもが高瀬小学校を卒業し、長く育友会にも携わっていたこともあり、ずっとやりたかった絵本の読み聞かせを小学校に受け入れてもらったことが始まりでした。そして最初に育友会で一緒だった梶原真澄さんと財津りつ子さんに声をかけてのスタートでした。」

梶原真澄「声をかけてもらった時は『是非やりたい!』と思いました。学校のお勉強ではなかなか学ぶことの出来ないことを絵本の読みきかせで出来ると思いました。感性を養い、心豊かな子に育って欲しい!そんな思いで今も続けています。」

財津りつ子「私は長く本屋に勤めていたし、絵本がすごく好きだったんです。若い時の夢が子どもたちに本を読んであげることだったんです。当時ってまだ『文字の多い本を読みましょう』っていう教育だったんですよ。ここ数年で絵本の良さが見直されたというか、私たちにとってもいい時代になったと思います。」

安心院「絵本の読み聞かせが理解されず、つらい時期もありましたね。」

梶原「絵本を選ぶ時、教育のこと、自然のこと、子どもたちに関することなどと意識して選びます。実際に読み聞かせを一緒に聞いてくださっていた先生方が、『絵本ってすごいですね。』と興味を示してくれたことが印象深いです。」

安心院「それから3人で少し活動したあと、梶原さんが色んな方に声をかけてくださって、半年もしないうちにメンバーが増え、高瀬小の全クラスに行けるようになりました。」

梶原「人集めなら任せて(笑)。5年後から南部中学校へ行くようになったのですが、図書室の先生が『ここの生徒はよく図書館に来て本を読むんですよ。』と言ってました。少なからず私たちの読み聞かせが影響しているのかなぁと。そうだと嬉しいなと思いました。」

高瀬裕美子「林工の生徒から感想をいただくんですけど、その中に『子どもの頃にお母さんに絵本を読んでもらったことを思い出しました。』ってあって、それがとても胸に響きました。嬉しかった。」

高瀬久美子「生徒の中には高瀬小、南部中、林工とずっと読み聞かせを経験してる生徒もいるんです。『何度も読み聞かせてもらったことのある絵本かもしれないけど、小学校の時と今とではきっと感じ方が違うよ。』と伝えています。」

増田慶子「私は実際にアンケートでそう言った感想をいただいたことがあって、『知ってる絵本だったけど、今回はすごく印象が違って、今度は人に読んであげたいなと思った。』って書いてあって、それを読んだ時に私自身も何かしら人に影響を与えることが出来たのかな?と感動しました。」

加藤靖子「ちょっと前にいただいた感想で『自分はバイセクシャルなんですけど、絵本の読み聞かせを聞いて、クラスのみんなにカミングアウトしようと思った。』と感想に書いてあったんです。大きな影響だと思いました。」

古賀典子「読み聞かせの反応は面白いですよね。小学生だと復唱したり、『わ〜』とか言って楽しんでくれます。あと私は英語が好きなので英語に馴染めるような絵本も選んでいます。」

増田「小さい子たちは反応がかわいいですね。『ハグしてぎゅっ!』って絵本を読んだ時に、最後にみんながハグしてくれました。」

梶原「最初は机にうつ伏せてるな〜と思っていても、面白くなってくると起きあがっていつの間にか絵本を見てたり(笑)。あ、ちゃんと聞いてくれてたのね、って。」

大東里美「私は自分の子どもに読み聞かせしてる時から好んで昔話などを読むんですけど、わかりやすいし、読みやすい。中学生には古事記などの読み聞かせしますが、結構しっかり聞いてくれますよ。」

安心院「生の声で聞くということが良いんですよね。」 松浦明子「小さい子たちは、絵本を読んでいてもおしゃべりが楽しい時もありますが、そんな時は無視して読み続けます。自分の子どももそうだったけど、そのうち引き込まれて来るんですよね!」 高瀬(裕)「そうそう!読み間違えたりすると、目の前にいる子なんかは、違うよ!って指摘してきますしね(笑)。」

加藤「私は個人的には怖い本やちょっと変わった本が好きなんですよね。トーンを下げて読むと騒ついた教室を一気に静めます(笑)。」

古賀「私自身、絵本から学ぶことが多いです。読み聞かせの時に感情移入しすぎて泣きそうになることもあるんですよね(笑)。もっと淡々と読まないといけないとは思いつつも。」

穴井みゆき「私なんてミュージカルや演劇をしてるので、読み方も芝居がかってるんですよ(笑)。」

梶原「勉強会にいくと、『淡々と読みましょう』って言われるんですが、まるたんぼでは自分のスタイルで読み聞かせをしています。自分の子どもたちに読んできたように。」

穴井「そのお陰もあって、私って印象強かったんでしょうね(笑)。町で子どもたちに『まるたんぼの読み聞かせの人!』って挨拶してもらったりすると、こういう活動に参加させてもらってよかったなと思うんです。今はたまにしか参加できないんですけど、ここまで続けてるのは一回も欠かさずに小学校に読み聞かせをつづけてくれてる梶原さんと安心院さんたちのお陰!」

全員「パチパチパチ(拍手)」 梶原「継続は力なり!みなさんも仕事の合間に参加してくれるでしょう?その積み重ねですよね。」

財津「参加することでいろんな絵本と出会えたし、時代によって絵本もどんどん変わってきてるんです。絵本から時代の変化を感じることも出来て、私自身も楽しいです。」

安心院「季節や時期などによって必ず読む本もあります。たとえば8月は戦争ものや沖縄のこと、3月は災害ものなど。なかなか授業では伝えられないことを読み聞かせを通して知ってもらったり、感じてもらいたい。お母さんだった私たちは今は地域の子ども見守り隊!」

梶原「本は心の栄養だと思っています。子どもたちの心を豊かにするお手伝いをしていきたいと思っています。」

Vol.80 UNDER THE SAME SKY
Photo by Cotaro Ishii
Text by Yu Anai

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