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2025年7月1日

歴史コラム 第四十一回 佐々木 祥二

歴史コラム 第四十一回 佐々木 祥二
2025年7月1日

咸宜園を世界遺産に廣瀬淡窓先生の「万善簿」を世界に

「万善簿」(まんぜんぼ)とは淡窓先生が実践した、日々の善行と悪行を記録する自己修養の帳簿です。
私は、この「万善簿」を携帯のアプリにしてくれる方がいないかなと思っています。
「万善簿」の内容は、毎日自分の行いを「善」と「悪」に分けて記録し、善い行いをしたら「白丸(◯)」、悪い行いをしたら「黒丸(●)」を帳面に付けます。項目には、人に善行を勧める。財を捨てて人を利する。善書を著す。怒りを忍ぶ。捕らえた生き物を放す(放生)。食べ過ぎ。財を惜しむ。無駄な怒りなどです。そして月末には白丸の数から黒丸の数を差し引き、その純粋な善行の数を集計し、これを累積し、「一万善」を達成することを目標としていました。
淡窓先生は五十四歳から万善簿をつけ始め、十二年七ヶ月かけて六十七歳で「一万善」を達成しました。その後も満足せず、さらに次の万善を目指して記録を続け、生涯を通じて自己修養に努めました。
この実践は、彼自身の人間形成だけでなく、咸宜園で多くの門下生に影響を与え、「自分には厳しく、人には優しい」心を育てることを重視し、日々の善行の積み重ねが人徳を高めるとされました。
日本的教育哲学には「型」から入るがあり、型を忠実に学ぶこと。これは模倣ではなく、自己を空にして普遍性(ふへんせい・すべてに通じる)に触れるプロセスです。あと、「道」の精神という書道や剣道などの「技の習得は人格の修養」につながる。これは野球の大谷選手の、「道」への美意識として輝いていると思います。
日本人は、戦後、特に進むだけ進み経済的に豊かになりました。しかし、その反面に置き去りにされた大切な魂を失ったと私は思っています。私は、なぜか、今だからこそ、淡窓先生の「万善簿」を大いに活用したくなりました。携帯用の万善簿アプリを日田市と民間が創って日本そして世界中に広めてほしい。良い税金の使い道です。淡窓先生の精神が、時を超えて蘇り、豊かで(お金じゃない)平和な地球未来が訪れることを祈って。

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