アタックオンタイタン『進撃の巨人』はスゲーばい！

　これは、漫画『進撃の巨人』に魅了され夢中で読んだという市内のとある方（60代）によるこの作品の感想です。例えばこんな側面からの魅力を感じている方もいれば、巨人の種類の豊富さと登場キャラクターの多様性、特に人間の劣等感からくる個性をそれぞれにプラスに光らせていくさまに魅了される人も多く、まさに「咸宜園」廣瀬淡窓さんの「鋭きも鈍きもともに捨て難し 錐と槌とに使い分けなば」という言葉が作品の中で活きていると感じます。単純な正義の味方的ヒーロー物語には無い、そういった人間そのものの魅力を追求し表現する日本漫画・アニメの特徴を全世界に大きく発信した功績はとても大きかったのではないでしょうか。また、世界で愛されたという事が、この作品に込められた何か普遍的な価値観が国境関係なく共通なのだという事も改めて私たちに教えてくれたと思います。多くのファンに語らせたらきっと、百人百様に自分の『進撃の巨人』があるのでは？まるで「アート」ですね！ 　たぶん日田市内で『進撃の巨人』という漫画の事を聞いたこともないという方は少ないかもとは思いますが、あまり知らないという方の為に改めてざっくりご紹介しますと…2009年別冊少年マガジンにて連載開始、2021年に終了し、単行本全34巻は全世界で翻訳・発売、累計発行部数はなんと一億四千万部！この作品を原作としてアニメや小説、ゲーム、映画、ミュージカルなども人気を博し、ありとあらゆる関連グッズも誕生し続けています。日田市内でも「進撃の日田」（左QR参照）という取り組みの中で、現在30以上のコラボ商品が完成！また、大山ダムをはじめ縁のスポットには、本当に世界各地からのファンたちの来訪が毎日後を絶たない状況です。 　作者の諫山創（はじめ）さんは大山町出身で、「どこに行っても山山山！いつかここを出たい！！」そう思うと同時に、幼い頃から自然と自分に内包される山への畏怖の心…多くの盆地っ子同様に、その両方が彼の中にもきっと在ったのではないでしょうか。 あと、大山から更に少しだけ山手になる前津江には、「ダイダラボッチ」の巨人伝説がある事はあまり知られておらず、興味深い事実です。その話はまたいつか……。