旅に出ることが多かった夏。今年もあちこち動き周りました。時間とお金はかかるけど、今しかできないことなので、良しとしよう。と、思い切って計画は立てるけど、旅に出る前って何かと大変じゃないですか?ギリギリまで働いて、家の片付けと旅の準備。特に暑い夏は台所の片付けに気をつかいます。留守中に賞味期限切れになるものが無いよう、1週間位前から気をつけてはいますが、なかなか思うようにはいきません。冷蔵庫の扉を開け、残ったものを手前に寄せ、頭の中で「朝食用」「保存」「加工」に分けます。長ねぎの青い部分や半端なきのこ、にんじんの端っこは刻んでジップロックにいれ「味噌の具」として冷凍保存。青菜はさっと湯通ししてカットしたら、こちらも冷凍保存。しなびかけのきゅうりや大根はザクザク刻み、塩をまぶしてから、酢、砂糖、醤油、昆布で作ったつけ汁に漬けて即席常備菜に。余ったご飯は梅と紫蘇でおにぎりにして移動中の朝食用。それでも多いと感じる時は、ご飯も冷凍庫でしばらくお休みしてもらいます。
冷蔵庫のお世話をしてから旅に出るのは、フードロスを防ぐ為だけでなく、旅先で見つける土地の豆腐や味噌、朝市の漬物の居場所を先に空けておく儀式みたいなもの。冷蔵庫とスーツケースにはある程度のスペースを作った上で旅に出るのが私流です。
そのおかげで、旅先で見つけたその土地ならではのものは遠慮なく買って持ち帰ります。旅の醍醐味!
大事に移動させた新しい仲間達を、冷蔵庫の中に納めた時にホッと一安心。無事に帰ってきた事に毎回感謝しています。
【ひた女コラム】 留守前の冷蔵庫のお世話 河津 奈津子