今年、初めての試みであり、日田のみなさまをはじめ、全国各地の方々から多大なご支援をいただいたクラウドファンディング。おかげで今日も日田で映画を上映することができています。本当にありがとうございます。
その中のプランのひとつに『恩送り』チケットというものを作った。恩返しならぬ『恩送り』。恩返しは、その方に恩を返すことが基本だ。クラウドファンディング自体も基本的にはその考えである。それもとっても素敵なことだけれど、もっと未来へ広がるような企画を作れないかといつも思っていた。そこで、これから未来を生きるこどもたち(高校生以下)には、たくさん映画(いろんな人生)を観て、これからの自分の人生の糧にしてもらいたい。そんな思いから、こどもたちが無料で映画を観ることができる支援の形を作ってみた。
すると、尊敬する映画監督や編集者、絵本作家やミュージシャンなど、たくさんのみなさんが、〝そういうことなら!〟と支援を申し出てくれた。
もちろん、ただ映画が観れるだけでは感謝が生まれにくく、一過性のものになってしまう。なので、利用したこどもたちには、支援してくれた方に映画の感想や感謝と共に、これからどう過ごしていこうと思ったのかを書いてもらうことにした。その言葉を、直接お返しすることで、遠くに住む支援者のみなさまも、リベルテに来たこどもたちはこんな映画を観て、こんなことを思ったのかと知ってもらえるから。こどもたちの素直な言葉は、彼らにとっても大きなチカラになるはずだから、お互いにエネルギー交換し合えれば最高だ。
そしていずれ、〝日田に住むこどもたちはたくさん映画を観ている〟。そんな町になっていけば、本当の優しさや勇気を持ち、より良い未来を自発的に作ってゆける人材が生まれてくるに違いない。そう信じている。ぼくも、映画を観てきたおかげで様々な活動ができているからこそ、映画の持っている無限の可能性を本気で信じて欲しいのだ。また、これが継続できるよう行政など大人の皆様にも、こどもたちの未来の為に支援してもらえたら嬉しい。
そしていつの日か、より良い未来を
〝あなたと一緒に〟作っていけたら、この上なく幸せだ。