物価高騰に米騒動…家計は踏んだり蹴ったりな今、皆さまどんな食生活を送っていますか?自分もしくは身近に米を作ってる方がいれば、辛うじて米はなんとかなっている状況という方もまだ地域には多いのかもしれません。でも高齢化でそれもいつまで続くやら。
儲け最優先の「農業の工業化」が世界的に加速し超加工食品の増加と、食品ロス問題が気候変動に大きな影響を及ぼし、遺伝子組換え・ゲノム編集の魚(日本が世界で初認証済)や野菜・代替肉の躍進、食品表示はどんどん判りにくくなり、昔ながらの梅干しや漬物も減っていく…。生き物も実際に減り続けている(一部の農薬や温暖化が原因と言われている。)状況で、人間の食の多様性ははたして守られるのか?輸入品がいくら増えても、何の理由でいつそれがストップするかわからないし、作った人の顔も見えない(そもそも人かどうかすら疑わしくなっている気がしているのは私だけ?)。実は私達、気づけば「選べない食」の中でしか生きられなくなってしまうのでは?パンが無いならお菓子を…みたいに、米が無いなら外国産米か、戦時中みたいに芋(いや芋は好きだけれども笑)どちらかを食べればいいじゃない!と言われたらどうします??では、私達に出来る事は?……答えはカンタン!経営が成り立つ事と「美味しいものを食べさせたい」というプライドとの間で日々苦悩されている地元の個人店舗の方々を食べて応援!!家族の健康を考えて愛を料理に込めてくれる人を応援(例えばお母さん)!!それと個人個人ができる形で「農」に寄る事と生ごみを堆肥化(循環させねば勿体無いゾ!)させる事!!「飢えるか植えるか運動」という言葉がありますが、冗談抜きで真剣に考えるべき時代の到来です。兎にも角にも、(全部買わなければならない場合は材料費は結構かかるけど)今年も郷土料理「がめ煮」を食べて、人間が生きる為の直接的な「糧」であり、何より「楽しみ」でもある豊かな食の世界を、みんなで守ろう。
福岡では「筑前煮」でお馴染みの郷土料理。
ほぼ同じ料理なのですが、ひとつ県をまたげば「がめ煮」と呼ばれ、具材それぞれの大きさが少し大きくて、作り方もちょっとだけ違う。出汁をとった後の骨付親鶏を、別の鍋で甘辛く煮ておき、盛りつける時に一緒にするのが日田流。
《がめ煮の材料》 全てひとくち大に切る。
★は戻しや下茹で等下ごしらえを!
親鶏の骨付ぶつ切り肉
★ごぼう・★レンコン・★干し筍(or水煮)
・★干し椎茸(or生椎茸)
・★こんにゃく(切れ目を入れるかお玉でちぎる)
・人参・★里芋(塩で揉むか下茹でしてヌメリをとる)・★インゲン(orきぬさや)
・生姜、砂糖と醤油(お好みで)
1.骨付鶏肉を水から煮て50分以上かけダシをとる。この時アクをこまめにすくう。鶏から出る油は残っていてもOK。
2.鶏を別鍋に少しの汁と一緒に移し砂糖と醤油で甘辛く煮ておく。
3.火にかけた先のダシ汁の中に、まず戻した干し椎茸を入れてアクをとる。(生椎茸の場合は順番が後でかまわない)砂糖と醤油を入れて、あとは具材を上記《材料》の順に投入していきながらしばらく煮る。しょうがもお好みで。(人参と里芋はすぐに煮えるので最後に。)
4.食べる前に鶏肉を一緒にする。この鶏肉と彩りのインゲンは、客人用の場合は「あとのせ」で、皿に盛る際にバランス良くのせる気配りを。
皿:小鹿田焼
えびのチリソース煮
1.ムキえび(冷凍200g)は背わたをとって塩でもみ、水洗いする。布等で水気をとり、○酒適宜○塩少々○胡椒少々○片栗粉適宜○卵白(半個分)で下味をつける。白ネギ(2本)をみじん切りにする。
2.鍋を熱して油を入れエビを油通ししてとり出す。
3.1の白ネギとにんにく・生姜のみじん切り(少々)を鍋で炒めて、○豆板醤(小さじ2分の1)○ケチャップ(お玉4分の1)を加えて炒め、○中華スープ(お玉2分の1)を加える。○砂糖(適宜)○塩(適宜)○酒少々を加えて味を見て、○胡椒少々○味の素少々を入れる。
4.3に2のエビを入れ少し煮て、水溶き片栗粉でとろみをつけ仕上げにゴマ油と酢(各少々)入れる。
「寳屋 本店」佐々木 美徳さん(元町13-1)
皿:小鹿田焼
おちこの手間煮揚げ
1.洗った里芋(小さいオチコで500~600g)を皮のまま鍋にいれ、かぶるくらいの水と塩小さじ1を入れ、竹串がスッと通るまでゆでる(15分位)。茹で上がったらザルに取り、熱いうちに皮を取る。
2.皮をむいた里芋を鍋に戻し、下味用調味料(○出汁100ml○醤油30ml○みりん30ml)で味をつける。汁気がなくなるまでコトコト煮る。
3.2の里芋に片栗粉(適宜)をたっぷりまぶし、サラダ油でカリッと揚げる。
4.フライパンに仕上げ用調味料(○水50ml○砂糖小さじ2○醤油大さじ1○みりん大さじ1○ごま油大さじ1)を全て入れ、煮汁がぷくぷくしてきたら3を入れ、フライパンをゆすり、全体に味をからませる。ごまをふって出来上がり。
煮売屋「まめろし」河津 奈津子さん(豆田町1-4・若宮町5-41)
本誌「日田女コラム」でお馴染み!
皿:小鹿田焼
かぼちゃのそぼろ煮
1.かぼちゃ(300g)は種とワタを取りのぞき、食べやすい大きさにカットする。
2.酒(大さじ1)で鶏ひき肉(100g)を色が変わる程度に煮る。
3.そこにかぼちゃがつかる位の水を加えてかぼちゃを煮立てアクを取り除く。
4.○ほんだし(小さじ4分の1)○味の素(小さじ4分の1)○醤油(大さじ1)○砂糖(大さじ1)○生姜すりおろし(小さじ2分の1)を加え柔らかくなるまで煮る。最後に火を弱めて水溶き片栗粉(片栗粉小さじ1・水小さじ1)を加えとろみをつける。
おでん・居酒屋「たこ万本店」杉森 修さん(隈2丁目8-5)
皿:小鹿田焼
カキのオイル漬け
1.カキ(適量)を洗い、水気をとる。
2.強火のフライパンでカキを炒め、水分がとんだらオイスターソース(大さじ1)をからめ火を止める。
3.容器に○オリーブ油(カキが浸る量)○つぶしたニンニク(2かけ)○赤唐辛子(2本)○ローリエ(1枚)を入れ、粗熱がとれた2のカキを入れて、1〜2日くらい漬ける。
4.バケットなどにのせて、パスタと一緒にどうぞ!
冷蔵庫で2週間くらいで食べ切ってください。
創作料理と粉もの「あじな」甲能さん(隈1丁目1-6)
皿:小鹿田焼
簡単エノキのパリパリお焼き
1.エノキ(1束)の石づきを切り取り、半分の長さに切ってバラバラにする。ボールにエノキと○片栗粉(大さじ1)○塩胡椒(二振り)○オイスターソース(大さじ1)を入れて混ぜる。
2.フライパンにオリーブオイル(大さじ1)を入れ、2のエノキを薄くまんべんなく広げて両面をパリっとなるまで焼く。
「天花(てんか)」河津さん(中本町6-8)
皿:小鹿田焼
白身魚のブルスケッタ
1.白身魚(100g)とアボカド(半分)を同じ大きさにカットし、塩(2gほど)をしておく。
2.玉ねぎ(30g)を5mm角にカットし1に加えてオリーブオイル(少々)と和える。
3.○おろし生姜(15g)○マヨネーズ(大さじ1)○醤油(小さじ2)○レモン汁(小さじ1)を2に和える。
4.バケット(4切)を色がつくまで焼いてニンニク(半カケ)をこすりつける。2をバケットにのせお好みでパセリを振って完成。
ビストロ「gordo」(ゴルドー)佐藤 赳さん(田島本町2-1田島ビル 1f3号・ 駅裏 )
皿:小鹿田焼
カンタン美味映えタルト
1.クリームチーズ(100g)とドライフルーツ(50g)をかるく混ぜ、タルト(市販品×10個)に盛りつける。
2.パセリ(適宜)をふり完成。
バー ステップスカラー 「Stepscolor」古後 清尚さん(隈2丁目1-16)
本誌でお馴染みの元祖「オヤ侍コラム二スト」!
プーティーン
1.よく洗ったじゃがいも(メークイン適宜)をぬれたままフタ付耐熱皿に入れるか、軽くラップで包んで電子レンジでチン。中くらいのじゃがいもで1個につき3~4分くらい。中まで火が通ったらできれば1時間くらい冷ます。(すぐに皮をむくと切る時にくずれる)皮をむき拍子木切りにする。
2.180℃くらいの油で揚げる。レンジで調理済みなので、外側がカリっとすればOK。軽く塩を振る。
3.小なべに水(150cc)を入れ沸騰したらコンソメ(ビーフorチキン1個)を入れ塩(適宜)で味を整える。味が決まったら水溶き片栗粉(小さじ1)でとろみをつけソースを作る。
4.ポテトを皿に乗せて上からチーズをパラパラっとかけて、熱々のソースをかける。チーズが溶けたら完成。熱いうちにどうぞ!
無国籍料理「大原屋」財津 るちさん(田島2丁目5-15)
本誌「世界の料理を日田で食う!」でお馴染み!
安くて超カンタン。しかも美味しい!!
日田のお母さんたちが考えたメニューをご紹介〜〜〜♫
この冊子↓にも書かれてありましたが、レシピはあくまで目安です。自分好みにアレンジを大いに楽しみましょ〜う♪とにかくいっかい作ってみらんかい?

