
6月6日(土)パトリア日田大ホールで開催された『FANTASTIC BLASS〜音楽の力を信じて〜』では、グラミー賞を3度(最優秀コンテンポラリー部ブルースアルバム賞)受賞した、ファンタスティック・ネグリートさんとそのバンドメンバーが、日田市の小学生や高校生約150人と共演を果たしました。
ファンタスティック・ネグリートさんが日田に来るのはこれで3度目。地元であるアメリカ・カリフォルニア州で日本食料理のお店を営む日田出身の小野力さんと意気投合し「音楽で何か楽しいことをしよう!」と日田との交流を始めたのが2024年。ファンタスティック・ネグリートさんの息子の九さんと一緒に学生たちと交流をしてきました。
今年は小野力さんの日田の同級生たちが集まり、音楽活動をしている各学校への協力依頼を行いました。日隈小学校金管バンド、日田林工高校吹奏楽部、日田藤蔭吹奏楽部、日田三隈高校マンドリン部、日田高校器楽部が集まり、第一部では各学校がそれぞれの個性を活かした演奏を披露し、会場を盛り上げました。そして第二部ではファンタスティック・ネグリートさんたちと学生が一緒に「上を向いてあるこう(SUKIYAKI)」など3曲を披露し、会場全体を巻き込んだステージとなりました。
▲司会進行役の三隈高生とファンタスティック・ネグリートさんの息子・九(きゅう)さん
本番前夜、短いリハーサルの中で第二部の3曲を合わせ終わった後、もしアンコールがあった場合どうするのかという指導の先生方からの質問に、「音楽は言葉のわからない同士の僕らにとっての唯一のコミュニケーションツール。アフリカンアメリカンのトラディッショナルなスタイルで最後はセッションをしよう!まずはEの音を出して!」とファンタスティック・ネグリートさんが提案。最初はなかなかリズムにのることも、音を出すことも難しそうにしていた学生たちに、彼はもう一言付け加えました。「いろんなジャンルの音楽があるけれど、それらの多くの表現は自由を求めて作りだされた黒人文化。その音楽をみんなと共有したい!自由に音楽をやってみよう!音楽を楽しんでみよう!」この言葉がきっかけとなり、バンドメンバーのドラムとピアノに合わせて、徐々に音は大きくなり、リズムが生まれ、即興という形で音楽が生まれました。
吹奏楽など音楽の盛んな日田だからこそ、実現したこの大きなステージ。お客さんはもちろん、ステージに立った学生たちには経験という言葉以上の刺激、そして音楽が心と体に残ったことでしょう。公演タイトル通り、音楽の力を信じたみんなで作りあげた唯一無二のステージでした。

