
仕事の異動で大分市から日田市にお邪魔することになった。日田市といえば「暑くて寒いところ」「進撃の巨人の聖地」「トリニータの試合を見るときに屋台でよく頼む日田焼きそばのところ」という印象しかなかった。要は、〝日田市エアプ”の人間である。
住んでみて1ヶ月、まだ5月なのに真夏のような暑さ。アスファルトから照り返す熱気がようこそ日田市へ!と歓迎してくれた。
月末には家のベランダから花火が見えた。お酒は飲めないので、コンビニで買った炭酸ジュースを片手に楽しんだ。
7月になった。「集団顔見世」という単語が耳に入る。大量に市民が集まって、駅前でパーティするのかと思った。概ね間違ってはいなかった。
9月になった。ある飲食店で、柚子胡椒と運命の出会いを果たす。マイブームになり、納豆・うどん…あらゆるものに添えた。今も冷蔵庫には常に2本ストックしている。
11月になった。豆田の街をたくさんの灯が照らす。スマホに景色を残したはずが、竹灯籠の光が強すぎてほとんどの写真がボケていた。
1月になった。毎朝、車のフロントガラスを霜がコーティングしてくれた。そうだ、ここは日田市なんだったと思い出した。
日田市には2年住んだ。今は大分に戻ったが、テレビをつけてニュースで「大分県日田市全国最高気温」という速報を見るとニヤリ、となんだか嬉しくなってしまう自分がいる。
日田市といえば「お祭りが多いところ」「柚子胡椒が最高にウマいところ」「やっぱり暑くて寒いところ」だ。


